ManliのRTX3060のデュアルファンモデル、「M-NRTX3060/6RFHPPP-M2500」のレビューになります。
昨今のGPU事情は品薄に加えて、お値段が高すぎと、なかなかカオスなことになっていますが、そんな中でお安く(?)今回のRTX3060が手に入ったのでそちらの簡易レビューになります。
RTX3060の基本的な性能は他のサイト様の方がしっかり説明していると思うので、他を見てもらうとして、今回は外観をメインに、マイニングについても少しだけ触れておきます。
目次
Manliについて
Manliは香港に拠点を置く会社で1996年創業と、20年以上の長い歴史を持ったしっかりとしたメーカーです。
中身は「安いが確かな品質」を売りにしているメーカーとのこと。確かに買った価格自体は安かったです。最安値に近いお値段でした。
しばらく日本での取り扱いがなかったのですが、マスターシードが取り扱いを始めて、日本でも安いがしっかりしたメーカーとして名を馳せる…はずだったのですが、代理店のマスターシードがまさかの倒産で日本国内からManliの製品は姿を消しました。
そんな中で、大阪のショップを見回っていたところ、あるショップの店頭でほぼ最安値のRTX3060を発見。それが今回紹介するManliのRTX3060だったわけです。
ただ、調べても情報は日本語で出てこないし、代理店も最終的にわからなかったため、情報の共有という形で本製品を紹介することにしました。
おそらく、BTO用の部品を販売用に回したとかだと思うので、保証については販売店に聞いてみようと思います。1年ぐらい保証してくれそうですが、聞いてみないことには何とも…
外観
外観はこんな感じです。まずは外箱から紹介します。
RTX3060の外箱です。外観的にはごくごく普通の市販品という感じです。代理店のシールが貼っていないのでお店独自で下ろしているとか、BTO用のを横流ししているっていうのは正解っぽいですね。
その割にはしっかり日本語の説明が外箱に書いています。それによると、グラボ本体とドライバCDの2点が入っているらしいです。イマドキ、ドライバ用のCDなんて入れてるなんて珍しい。
次に中を見てみます。
開けてみると梱包用の緩衝材が入っています。梱包はしっかりしています。
蓋になっている緩衝材を外したらこれが、よくある帯電防止ビニールにつつまれたグラボが登場です。ごくごく普通の梱包です。
さて、開けて気づいたのですが、入っているのはこれだけです。外箱の説明によるとドライバCDが入っているらしいのですが入っていません。適当だなぁ…
どうせ、インターネットからダウンロードするので大丈夫ですが、書いていることが適当だとどうも不安になります。ショップの店頭で買ったものなので偽物ということはないでしょうが、一種の信用ですからね。少しでも不備があると不信感を抱いてしまいます。
さて、次はグラボ本体を見ていきます。こんな感じです。
表 裏 出力端子 側面 PCIEコネクタ側 Manliのホログラム
ごくごく普通のグラボです。ファンの中央にはManliのロゴ、側面には「GEFORCE RTX」の文字があるだけでそれ以外はシンプルです。
気になったことと言えば、デュアルファンの割にはファンとの間隔が空いているので、そこそこ長さがあることです。
基板を見た感じ8pin補助電源コネクタのところで基盤が切れているので、ショート基板です。他のメーカーからもシングルファン仕様が存在しているので、もっと小さくできたはずなのに無駄に長いというのが見て思った感想です。
細かいスペックは次の項で載せます。
仕様
仕様は以下のようになっています。
モデル名 | M-NRTX3060 / 6RFHPPP-M2500 |
チップセット名 | GeForceRTX™3060 |
CUDAコア | 3584 |
メモリ構成 | 12GB GDDR6 |
メモリインターフェース | 192ビット |
ベース/ブーストクロック | 1320 / 1777MHz |
メモリクロック | 15Gbps |
冷却設計 | ツインクーラー付きヒートシンク |
カードの寸法 | 245 x 112 x 42mm |
包装 | 321 x 170 x 90mm |
ディスプレイ出力 | 3x DisplayPort、HDMI |
その他 | |
商品名 | ManliGeForceRTX™3060 |
モデル名 | M-NRTX3060 / 6RFHPPP-M2500 |
チップセット名 | GeForce®RTX3060 |
ベース/ブーストクロック | 1320 / 1777MHz |
NVIDIACUDA®コア | 3584 |
メモリ構成 | 12GB GDDR6 |
メモリ速度 | 15Gbps |
メモリインターフェース | 192ビット |
メモリ帯域幅 | 360GB /秒 |
幅 | 2スロット |
冷却設計 | ツインクーラー付きヒートシンク |
ディスプレイ出力 | 3x DisplayPort、HDMI |
カードの寸法 | 245 x 112 x 42mm |
グラフィックカードパワー | 170W |
GPUの最大温度 | 93℃ |
包装寸法 | 321 x 170 x 90mm |
そして、ここに書いていないことで気になったことは、補助電源がどれだけ必要かということです。補助電源が多いと私の環境で使えないのでこれは大事な項目でした。ものによっては8pin x2のもあったりします。
ですが、このグラボの補助電源は「8pin x1」です。使い勝手がいいやつで助かりました。そのほかは仕様通りといった感じですね。
スペック的には可もなく不可もなく。長いのと、その割にTDPは170Wなだけあって良く冷えます。これはいいところですね。シングルファンだともっと温度が上がりやすいと思います。
マイニング用に設定してみた
詳しくは以下の記事に掲載しています。
上のページではリミッターの解除条件だったり設定を載せています。検証に使ったのは同じグラボですが、このグラボのOC設定ということで、簡単に残しておきます。
以下がMSI Afterburnerの設定になります。
メモリはこの個体では+1150MHzが安定していい感じでした。+1250MHzでは少し安定せず、たまに落ちてしまいました。
ファンは50%で回していますが、これで温度は50℃程度と良く冷えています。
Power Limit(PL)は70%にしています。Core Clockも併せて-500MHzしています。
この状態で120Wで47.5MH/sほどをEthashで出すことができたので、最新世代らしいワットパフォーマンスの良さが光ります。
電力効率的にはRTX3080と同じくらいになります。
設定ができるのであれはマイニングにもおすすめです。
ですが、最近はRTX3060が7万円以上するようになってきたので、あんまりお得感はないかもしれませんね。
まとめ
代理店が謎なことを除けば、安価で冷える良いグラボです。
ドライバCDが入っていると書いていて入ってなかったり、少々不安は残りますが、物自体は間違いなさそうなのでおすすめです。
ちなみに買った価格は税込みで57800円でした。これが7万円ぐらいするなら別のグラボを買ったほうがいいかもしれません。
以上です。お読みいただきありがとうございました。