最近キーボードの基板を設計し、実際に発注を行いました。今回の発注では基板のみなので、部品を発注する必要があります。
今回は品切れ等でDigiKeyなどからは手に入らない部品もあったので、LSCSという中国の電子部品の卸しから購入してみることにしました。
特徴としてはとにかくチップ抵抗の類が安いです。様々なメーカのものを取り扱っており無名な中国メーカからSamsungのような大手までそろっています。品ぞろえは悪くありません。
具体的にどれだけ安いかというと、安価な中華メーカーを選べば薄膜トランジスタが1000個で0.8ドルと驚異の値段です。
今回は多くの部品を購入したかったのと、利用してみた方が少なかったので、人柱になってLCSCを使用してみました。
ひとまず、部品を探さないといけないので、LCSCのサイトから検索します。
LSCSのページ
https://lcsc.com/
購入をするのであれば、事前にアカウントを作成しましょう。面戸なことをしなくてもGoogleでサインインができるので私はそれで登録しました。流れ通りやれば問題ありません。
具体的な製品名があれば、それを入れたら良いです。スペックが合うものが欲しければ左上のAll Productsのタブからカテゴリを選ぶことでスペックを絞りこむことができます。
色々ありすぎるので、当然ながら中途半端な製品名を覚えておくだけでは購入の際に間違える可能性もあります。なので、欲しい製品を見つけたらLCSC Part #の文字列を控えておきます。
このパートナンバーは検索窓に入れることでその製品のページに飛ぶことができます。例えば上の画像のSTM32F303CBT6だと「C108516」というのがパートナンバーです。
このパートナンバーをまとめておくことで、今後追加で発注したくなったときに簡単に発注することができるので、追加する可能性のある人はまとめておくのがおすすめです。
あとは、欲しい数量を選んでカートに追加するのを繰り返すだけです。ここで、一応書いておくと、カードに入れるボタンの下には数量でのディスカウントの表示があります。
中途半端な量を注文くらいならディスカウントされる量を購入したほうがお得な場合もあるので確認してカートに入れます。また、チップの場合はリールの有無を選ぶことができます。
私は貧乏根性で全部カットテープにしました。1000個も頼むのに大丈夫か?なんて思いましたが、気にしないことにします。
他に特筆するべきことだと、LCSCは各ページごとに製品のデータシートが掲載されているので安心です。これは電子部品を販売しているところなら書いてくれていることも多いですが、格安で買える中華通販だと寸法がわからなかったりするので、格安で部品を購入できるのにデータシートの掲載があるのは良いと思います。設計する際にも使いやすいです。
好きなだけカートに入れたら後は注文するだけです。配達業者を選ぶ必要がありますが、安さでDHLを選び、Paypalで決済しました。住所はPaypalの情報ではなく別途記入した気がしますが、記事にしようとは思っていなかったので覚えていません。
決済も終えたら配送を待つだけです。
で、私の場合は5月28日に注文して6月21日に届きました。おそらくDHLのせいで遅かっただけなので、少しでも安くというのを気にしないのであれば、Fedexの方が早そうです。もし使う機会があればその記録も残しておきます。
梱包に関してはしっかりしていました。これはプチプチから出してしまっているのですが、帯電防止パックの上に何個かに分けてさらにプチプチで梱包されていました。
私はリールで注文はしていないはずなのですが、なぜか二つはリールに入っていました。1000個頼んだ部品二つですね。多すぎると帯電防止袋に入りきらない大きさだからでしょうか、嬉しい誤算です。ちなみに、400個頼んだ部品は帯電防止袋に丸めて入れられていました。
後は、この箱です。これにはチップが入っています。ご丁寧に専用の箱まで用意されているんですね。
これを開けるとスポンジに挟まれてQFPのチップが入っていました。
アリエクみたいな中華通販だと手抜き梱包でくるので、これだけ丁寧に梱包されているのは驚きですね。
これだけ丁寧に梱包され、安価。送料が多少かかることを差し引いても今後も利用していきたいです。
以上です。お読みいただきありがとうございました。