初めての自作キーボードを作成した話を以前に書きました。その際に用いたCORSAIR PBT DOUBLE-SHOT PROのレビューになります。
まあ一つずつキーを見るのも無駄ので、キーキャップの要点だけレビューしていきます。
今回購入したのは日本語配列のPBT DOUBLE-SHOT PROなので、英語配列の物とは別物です。色自体は共通となりますが、私はミントグリーンを購入しました。
英語配列がスタンダードな自作キーボード界隈で、まぜ日本語配列キーキャップなのかは、初めての自作キーボード構想編で書いたとり、私が日本語配列っぽい自作キーボードを作ろうとしたためです。
では、簡単にですがレビューをしていきます。
目次
数少ない日本語配列キーキャップ
やはりこの製品で特筆するべきは、日本語配列であること。そしてPBT素材であることでしょう。
有名な日本語配列のキーキャップで言うとFILCOのものがありますが、日本語配列の製品はABS素材で安っぽく残念な感じです。しかし、色が数色用意されていて、お求めやすい価格ということで悪い選択肢ではないと思います。
これ以外に日本語配列用のキーキャップを探すとお高いものか少し変わった製品が多いように思いました。無難な感じのものがないという感じです。
例えばHyperX製のものは、英語配列はPBT素材みたいですが、日本語配列はABS素材で、しかもプリンのように上側だけ色が付いていて、下側は半透明という少し尖ったデザインです(プディング)。
このように、いくつか選択肢自体はあるのですが、PBTで、~5千円程度のお求めやすい価格かつシンプルなものというのはありませんでした。
そんな状況で2021年に登場したのが、DOUBLE-SHOT PBTであり、日本語配列で、シンプかつお求めやすい価格、豊富なカラーバリエーションのPBT製キーキャップという、求めたものすべてが実現された欲張りなキーキャップです。
数少ない日本語配列のキーキャップの救世主のようなキーキャップです。
キーの大きさ
特殊なキーの大きさを簡単に紹介しておきます。
キー | 大きさ |
スペース | 4.25U |
かな | 1.25U |
無変換・変換 | 1U |
CTRL・ALT | 1.25U |
Windows | 1.25U |
Menu | 1.25U |
左シフト | 2.25U |
右シフト | 1.75U |
バックスペース | 1U |
Tab | 1.75U |
このようになっています。画像から判断できる以上のことはないような気がします。
スタビライザーについては、2U以上のものに取り付け用の穴がありました。なので、右シフトなど1.75Uまでのサイズのものはなく、それ以上の大きさの物にはありました。配置される位置も別段特殊な感じではないです。
4,25Uというのが最近の日本語配列では主流のサイズなので、割と一般的なサイズな気がしないでもないのですが、市場に流通する分では4.25Uのスタビライザーやそれに対応するPCBを見たことがありません。
日本語配列のキーキャップは、配列やサイズが魔境で私の現在使っているEasternTimes TechのI-500は3.25Uですし、他には3Uとかもあるので日本語配列に一般なんてものは無いのかもしれませんね。
キーのプロファイルは何なのでしょう。
OEMかCHERRYに近い形でしょうか。私はここらへん詳しくないので画像での判断にお任せします。
付属品のお話
付属品はキー以外で特筆するものだと、静音化リングがついてきます。嬉しいですね。
個数は数えていませんが、108キー用なのでそれと同じか少し多いくらいの量が入っていると思います。質感はシリコンという感じでごくごく一般的な静音化リングだと思います。
静音化リングはキーキャップ側に取り付けてはめていくと使いやすいと思います。
また、静音化リングは2個付けると静音性が上がったなんて話があったりして複数個使いたくなる気持ちもあったりするかと思いますが、この静音化リングは基本的に一つで使うのが良いと思いました。理由は2個重ねると厚みのせいできっちりとキーにはまらなくなるからです。
他の付属品だとキャッププーラーが付いてきます。
こちらは樹脂製でごくごく普通の樹脂製キャッププーラーです。付属品であまりに造りが悪いものだとキーキャップの間に入らずキーが取れないなんてひどいものもありますが、こちらは普通に使えるキャッププーラーでした。
個人的な欲を言うのであれば、スイッチプーラーも付けてくれたらよかったのになぁと思いました。
素人でもわかった音の違い
自作キーボードについて調べていた際に得た情報で、PBT素材の方が音が低くて落ち着いているなんて書いていましたが、正直言われてみれば程度の違いだろうと思っていました。
私が今使っているキーボードがABS素材のキーキャップのついた安いキーボードのため、キーキャップを交換して試すことができるので、交換して音の違いを確かめてみました。
これで使ってみるとなんと音の違いがすぐに分かりました。あまり信じていなかった情報だったので驚きました。
今のキーボードが青軸なのでカチカチするような感じで、ABS素材の方は軽いカチャカチャした感じ音がするのですが、PBT素材のこのキーキャップに変えるとカチカチした感じの音がします。また音は実際にABS素材の方が明らかに高く、PBT素材の方が低いです。
ABS素材の方が高い音でカチャカチャ感まであるので、キーキャップを変えるだけでも音に高級感が出るというのは本当だということを身をもって体感しました。
初期不良引きました(交換済み)
ほめてはいますが、実は最初は初期不良の製品が送られてきました。
この「A」の下にある黒い点が汚れではなく成型時に黒い物体が混ざってしまったようで取れません。
これをしっかり品質管理できてないじゃないか、というのも間違っては無いと思いますが、工業製品なので製造不良は仕方ないですし、これぐらい細かいものだと、最終検査の工程までいって、人の目で検査している可能性もあるので、見落としてしまってもしょうがないと思っています。
Amazonで購入したので、返品手続きして同じ商品をもう一度購入しました。これで万事解決です。新品にはこれと言って不具合はありませんでした。成形も綺麗で製造不良もありませんでした。
こういう不良品があったときにさっと返品できるのがAmazonのいいところですね。この手のニッチな部品を買うときほどAmazonの安心感と楽さを実感できます。
まとめ
CORSAIR PBT DOUBLE-SHOT PROのレビューでした。実際に購入して不良品にもあたりましたが、ものとしては良いのは間違いないです。色も豊富で万人に受けると感じました。
不良品を引いたと言っても初期不良で返品もできているので何ら文句はありません。
数少ない日本語配列のキーキャップとして選択肢に加わることは間違いないですね。そして、PBT製で安価に手に入るPBT製キーキャップとしてはこれ一択という状況がしばらく続くのではないでしょうか。
購入した感想は、これほど色があってしかもPBT素材かつ安価。そして実物は綺麗なので非常に満足が高かったです。
以上です。お読みいただきありがとうございました。