GIANT ESCAPE R3は私が街乗り用クロスバイクとして昔から使用している自転車です。カスタムするのが好きなのでいろんなサイトを拝見したりして情報を集めることも多いです。調べてる途中で気になるのが、大体年式などによって自分のESCAPEもこんなカスタムができるのだとろうかという点です。
カスタムをしている多くの方が何年式のESCAPEかを公表していて、自分のやつと違うけどできるのかなと思ったりすることがあると思います。そのため必要な年式をまとめてみました。
目次
本記事の対象となるモデル
- ESCAPE R3(年式問わず)
本記事の対象外となるモデル
- ESCAPE RXシリーズ
- ESCAPE Riシリーズ
- ESCAPE R DISC
- ESCAPE R Drop
- Liv ESCAPE R3W
- 他、ESCAPE R3以外のものなど
取り扱う内容
内容的にはフレームがメインとなります。というのも、ESCAPE R3自体のフレームには差はないものの、部品が年式によって変わってきていることが多いです。
例えば、一時期のR3にはサスペンションシートポストなるものがついていたのですが、これがなくなって普通の丸パイプのしーちポストになりました。あとはグリップの形とかデザインなんて毎年変わってるんじゃないのというぐらい違いますし、ブレーキ&シフターも機能こそ変わらないものの、インジケータのデザインとかが結構変わっていますね。細かい部品の違いはほとんどのカスタムで意味がないのでこの記事では取り扱いません。
この記事では、部品の交換を前提としたカスタムの際に必要な規格に関係する内容を取り扱います。
年式のまとめ
ESCAPEのフレームは知っている限り3種類に分かれますが、古い情報に関してはweb上にあふれていると、あまり詳しくないので断言はしませんが、以下のような対応になっています。2021年モデルまでをここでは書いています。簡単な見分け方も載せておきます。
- 2005~2014年式
- 2015~2019年式
- 2020~年式
どの年代であったかはこれである程度調べがつくので、あとは買った時期や色などでESCAPE R3の年式を検索していくと自分のR3が何年式なのかを調べることができます。
あとはそもそもR3かどうかというのはフレームシートチューブどこかに必ずR3と書いてあるはずです。R2やRX~だとそもそもR3ではないです。
2005~2014年式までのESCAPE R3
この範囲が一番詳しくない場所です。細かいことは言えないのですが、この10年間のESCAPEは共通のフレームを採用していて、部品の規格は一緒です。サイズも同じだったはずなので、基本的に古いESCAPEのカスタムは古い記事を参照していれば問題ないと思われます。
BBはJIS(68mm)、ヘッドセットはZS41、フロントのエンド幅は130mm、フロントのエンド幅は100mmです。ホイールのデザインが大きく違う時期もありますが、ホイールの規格自体は同じです。また一時期はSRAMのシフターやディレイラーがついている時期もあります。カスタムをする観点で言うと、こういったディレイラーの取り付け形状は汎用的なものなので、SHIMANOのものに変更することも可能です。シフターも一緒に交換したほうがいいとかあるのですが、本題とは関係ないのでこれぐらいにします。
他には、最初の方はグリップシフトのR3もあったので、グリップ交換はグリップシフトかどうかで使うグリップの長さが変わってくるのでそこはフレームとは関係ありませんが気を付けてください。
あとはこの時期と他の時期の一番の差と言えば、フロントフォークの中央にフロント用キャリアのダボ穴があところですね。フロントダボ穴を使う記事があればこの年式のものでないと厳しいです。
見分け方は非常に簡単で、GIANTの旧ロゴが縁取り文字になっていればこの年式が当てはまります。これ以降のものは塗りつぶしの旧ロゴになっているので簡単に区別がつきます。
さすがに大雑把すぎるかなと思うので補足しておくと、ホイールのスポークパターンが均等ではなく、4本が1セットになっているような組み方をされている、スポークパターンが少し変わっているものであれば2010年式以前のものです。それ以降は均等なスポーク配置のごくごく普通のホイールに変わっています。
2015~2019年式までのESCAPE R3
私が持っているのが2016年式であるためここが一番詳しい範囲になります。従来の年式のものよりもフレームが大幅に軽量化されたモデルです。
規格は旧型と全く同じです。BBはJIS(68mm)、ヘッドセットはZS41、フロントのエンド幅は130mm、フロントのエンド幅は100mmです。なので部品の交換などは旧型のR3ユーザと同じものを使えることがほとんどです。ただし、どこかに干渉してうまく取り付けられない可能性があるものは、その限りではありません。私の経験だと、ロードバイク用のフロントディレイラーを取り付けるための取付バンドだと何年式のは干渉してある年式のものはしないとかありましたね。サイズによっても違ったとか。規格があっていれば大体の部品はつくのですが、こういう細かいところまでは実際やってみないとわからないことも多いです。
ちなみに一番識別が難しいです。最初に履いていたタイヤの太さが28Cでロゴが塗りつぶされていたらこの中のどれかの年式になります。2015モデルだけが少し違っていて、フロントフォークの中央にダボ穴がついています。2016以降のモデルにはついていないためこのダボ穴を用いるカスタムは行えません。
2020年式以降のESCAPE R3
この2020モデルからはフレーム設計が変わりました。軽量化などはされていないのですが、ホイールベースが長くなり、リア三角形もオフセットされて乗り心地の良さに振った形になりました。ここら辺はやったことないですし、見た目ではわからないのでなんとも言えませんが、フレームが変わったことで、タイヤのはくことができる幅なども変わったかもしれません。
規格に関しては上記の2つの旧型と同じです。BBはJIS(68mm)、ヘッドセットはZS41、フロントのエンド幅は130mm、フロントのエンド幅は100mmです。この年からついているタイヤが30Cというものに変わりましたが、交換すれば今まで通り28Cタイヤが使えます。ホイールも名前、表記を信じる限りは変更はなく内幅15Cのリムですね。フレーム以外ことでいうと標準サドルがUNICLIP対応になったので、UNICLIPアクセサリを付けることができます。ちなみに旧型はサドルを変えない限りUNICLIPアクセサリは使えないので要注意です。
見分け方は標準で30Cタイヤをはいているものは2020以降のモデルです。また今後標準になる意と思われますが、2021年モデルからは旧ロゴから新ロゴにロゴが変わったので非常にわかりやすいです。2020モデルが一番ややこしいかもしれませんね。ぱっと見は2015~2019年式までのと区別がつかないので。
(追記:2022/06/12)
2022年式は通称MSモデルという、マイクロシフト社製のついたモデルが登場しました。これはコロナ禍におけるシマノ部品の品薄の影響を受けたモデルになります。標準的にマイクロシフト社のシフターがついていればこれ以降の年式になります。
フレームが一緒だとどこまで同じカスタマイズができるのか
基本的にはほぼ同じカスタマイズができます。例えばよく目にするのがホイールの交換だったりしますが、これは規格がどれも一緒なのでどの年式のものでも同じものに変えることが可能ですし、長い間使っていると出てくるヘッドセットという部品とかであっても規格が同じなので、交換できます。
それ以外にもハンドルを変えたいとかグリップを変えたいとかあるかもしれませんが、これも標準でついているものは同じ規格です。なのでグリップやハンドルも大丈夫です。ハンドルをもっと遠くしたいとか低くしたいとかでステムを交換したい場合も、全ての年式で共通しています。なので古い記事に掲載されているような製品でも大丈夫なわけです。
結局のところ、フレームの規格があっていればほとんどの部品が同じように交換できます。ボトルケージまわりなどは、フレームが共通だからというよりは、フレームのサイズによっても変わってくるので、よくサイズを確かめたうえでカスタムしましょう。
ちなみに、私のESCAPE R3は現在はホイールとブレーキ以外は交換してあり、ほとんど触ったのでR3のほとんどを把握していますが、ほとんどがオーソドックスなもので珍しい規格はヘッドセットのZS41ですね。ZS41について部品を調べた記事はこちらです。
国内で正規の方法で入手できるのは2種類しかなさそうです。それ以外の部品は選択肢も多いですし、非常にカスタムをしていて楽しい車体なので、たくさん悩んで自分好みの自転車にしましょう!