自作PCのキーボードなんてなんでもいいと最初のうちは思っていたのですが、パソコンの利用頻度が上がっていくにつれて、PC周辺機器にも少しずつこだわるように。
かつてはメンブレンで2000円ぐらいの安いキーボードを使ってたのですが、チャタリングを起こしてしまったのでこれを気にキーボードを買い替えることに。
そんな中で見つけた、「Easterntimes Tech I-500」の長期レビューです。2年間ほどゲームや、こういったブログの執筆などで酷使しましたが、問題なく使用できています。
目次
- メカニカルキーボードとの出会いと相場
- 選定基準について
- Easterntimes Tech I-500について
- フォトレビュー
- LEDイルミネーションについて
- 耐久性
- 音が気になる?
- 採用されている青軸スイッチについて
- (追記)分解してみた
- 個人な感想
- まとめ
メカニカルキーボードとの出会いと相場
PCパーツショップに出向いてみると、キーボードをにも種類があることが判明し、その中でも、メカニカルキーボードは押し心地も良くカチャカチャ感がたまらなかったので、次はメカニカルキーボードが欲しい!ということでキーボード探しが始まりました。
しかし、実際に探してみるとわかるのですが、メカニカルキーボードは仕組みの都合もあるのか、結構いいお値段がするものが多いです。LogiCoolなどのメーカー製の一番安いもので、よくわからない軸の謎メカニカルキーボードが6000円弱ぐらいです。
キーボードなんて安ければ1000円ぐらいで買えると思っていた私にとってはこの数千円の差は大きかったです。また、自分に合わなければどうしようというのもあり、できればもうちょっと安ければいいなと思い色々探してみることに。
その結果Amazonで見つけたのが今回レビューする「Easterntimes Tech I-500」です。ただ、Amazonではこの製品名で売っているわけではなく、私が購入したときは「Qtuo メカニカルキーボード ゲーミングキーボード」とかそんな名前で販売されていました。
ちなみについ最近までAmazonでも販売されていたのですが、今調べてみたらなくなっていましたね。もしかしたら別製品の名前で販売されているかもしれません。購入履歴からは飛べなくなっていたので。
あんまりキーボードについて細かく評価できるほどいろんなものを使ったわけではないので聞いた話でしかないですが、数ある中華メカニカルキーボードの中では、Easterntimes Tech社製のキーボードは飛びぬけていいとのことでした。実際に私もこの値段でここまで良いものなのかと驚きましたし。
このI-500ですが、他のメカニカルキーボードが5000円前後するのに対して、この製品は2700円程度で購入することが可能でした。私がこの製品を選んだのは、この値段によるところが一番大きいです。結果からいうならお値段以上でしたので、今も愛用しています。
それ以外にももちろん選ぶ基準があったのですが、それに関しては次の項で説明します。
選定基準
私が選定するにあたって重視した項目は以下の通りです。
- メカニカルキーボードであること(軸は気にしない)
- 安価であること(できれば3000円前後がいい)
- 日本語配列、Enterキーが大きい(横長じゃない)こと
- LEDバックライトが派手すぎないこと
価格については上述の通り2700円ぐらいで当時は買えたので問題ありませんでした。
あとはメカニカルキーボードなら正直うち心地はどれも気持ちよかったので、物は試しということで軸については特にこだわりはありませんでした。
私が最も探すにあたって重視したのが、日本語配列であることです。もっというなら、Enterキーが縦長であることですね。英字配列を強引に日本語配列に変えたものは大体横長のEnterキーだったりするのですが、これが私は絶対に嫌だったのでこれは譲れないポイントでした。
Amazonで売っている価格が安いメカニカルキーボードって大体US配列なんですよね。慣れれば使えないことはないと思うのですが、わざわざ普通は使わない配列に体を慣らすのが嫌だったのもあり、日本語配列で探します。そうすると、値段も上がってくるのですが、I-500はそんなにお値段がかわることはありませんでした。
あとはできればで良かったのですが、LEDバックライトは無しか、あっても控えめが良かったです。ただ、メカニカルキーボードはどうしても最近はゲーミングキーボードみたいな位置付けになってしまっているので、大体の製品は光るようになっています。今回のI-500も例外ではありません。
ですが、何パターンかにイルミネーションのパターンを変更することができ、その中に控えめなモードがあったのでそれを今は好んで使っています。ただ、こればかりは実際に買ってみないとわからなかったので、正直賭けでしたが、控えめなモードもあってラッキーでした。
私は以上を重視してキーボードを探した結果がこのI-500でした。最近は輸送コストなどの上昇などの伴ってでしょうか、Amazonの中華アイテムの値段も上がっているので今は4000円ぐらいは出さないと、似たような条件を満たすメカニカルキーボードは購入できなそうです。類似製品だとこちらがおすすめです。
軸も選べますし好きなものを選んだらいいと思います。ちなみに他の人のレビューを参考にすると、スイッチのメーカーが同じ(OUTEMU)なので打鍵感も同じような感じなると思います。
Easterntimes Tech I-500について
まずEasterntimes Techについてお話しておくと、この会社は中華ゲーミングデバイスメーカーです。キーボード以外にもマウスなども販売しています。国内には正規代理店みたいなものは存在していないので、Amazonのマケプレから購入することになると思います。
また、キーボードにご丁寧にウェブサイトの情報が載っていました。メーカーのホームページはこちらです。
製品一覧を見たらわかりますが、結構様々な製品を出しています。今ホームページを見たらI-500はラインナップから消えていますね。おそらくは後継機っぽいI-600に変更されたのでしょう。
このI-500ですが、本来はUS配列のキーボードなのですが、Amazonの販売業者が特注したのか、それとも中華通販などで売っているのか、はたまた実は販売業者の中身が実はEasterntimes Techなのかはわかりませんが、Amazonで購入ができたのは紛れもなく日本語配列のものです。キートップの印刷が少々怪しいですが…
そのほかイルミネーションなどはおそらくUS配列と同じかと思います。
中華通販でも購入できれば個人的には嬉しいと思えるような一品だったので現状は入手できなくなって辛いですね。次買うなら類似製品として紹介したやつの赤軸版ですかね。
フォトレビュー
2年間も雑に使ったのでかなり汚いです。ブログ撮影用にきれいにするのを考えたのですが、今回は長期レビューということで、まともに手入れせずに使ってこんな感じというのがわかってもらえればと思います。因みにキーキャップを外して掃除などを行ったことはありません。
表から見た感じは極めて普通のキーボード。今こそ使い込んだのでテカっているが当初はマットな感じで高級感を感じました。上部のFキーやPGDNキーなどあまり使わないところには、新品時のマットな感じが残っています。マットな感じが消えてもうち心地などは変化しないため問題はありません。また、表面ロゴマークがプリントされている表のプレートは金属製なのでしっかりしています。
背面はとても簡素な感じです。背面は表面とは違い樹脂製です。ですが、仕上げが綺麗なので安っぽさは感じませんでした。水抜きの穴っぽいのもあって細かいところまで作りこまれているのがわかります。
レッグは開くか閉じるかの2段階です。レッグの先端がゴムになっています。また、このゴムが簡単にはまっているだけの感じではないのでしっかりしている印象を受けます。LogiCoolの安物なんかただのプラスチックの板だったりすることを考えると、ここら辺も良くこだわって作っているなという印象を受けました。見た目や作りには文句は出ませんでした。
このキーボードはテンキーレスなので、Caps LockとScroll Lockの二つのみです。見ての通り青色のライトでお知らせしてくれます。キーボードのLEDバックライトに関する表示はないので光り方を見ながらモードを切り替えることになります。
あとは、写真で伝わらないこととしては重量です。これは非常に程よい重量感で、しっかりと机の上に固定されつつも苦にならない重さです。金属製のベースのおかげなのか剛性もしっかりしていて非常に良いです。
LEDイルミネーションについて
大体何かのキーと一緒に押すと変更できるようになっているのが中華メカニカルキーボードの特徴です。これも例外ではありません。このキーボードの場合は、「FN」キー+「INS」キーで変更が可能です。
この機種はプログラマブルな機能があるわけではないので、特定のパターンを切り替えていく感じになります。
細かいモードは文字で書いても仕方ないと思うのでざっくり紹介しますが、モードは9モードあります。
常時点灯とか波うつ感じで変わっていくのとか、ゲームで使うような特定キーだけ光るモードなんてのもあります。
あとは押したキーの位置から波紋が広がっていくようなモードもあります。
私が気に入って使っているモードは、押したキーがぼやっと光るモードです。これなら触っていないときは光らないですし、光る部分も押した部分だけと控えめなのでこれを使っています。
耐久性
2年間酷使しましたが問題ありません。ゲームでよく使うWASDキーがダメになるとか、ヘタってきたみたいなこともありません。スイッチ的には問題ありません。
キーキャップも二重形成というわけはないのですが、文字が消えたりしているわけでもありません。前にそれが気になって爪でガリガリとしてみたのですが、キャップの黒の部分から光を透過する半透明の部分が露出することはありませんでした。
キーを見てみるとなにかが削れたので、おそらくこのキーキャップは半透明なキーキャップにマスキングをして黒い塗料を塗って、その上にさらに普通の塗装でいうところのクリア塗装みたいな別の塗装をのせることでキーキャップの耐久性を確保しているみたいです。
こんな凝ったことして2700円ってすごすぎると純粋に関心しました。
音が気になる?
青軸なので音は大きいです。静かな部屋だと非常に気になります。これに関してはメカニカルキーボードの性なので仕方ないと思います。静かなのが良ければもっとお金を出して無接点のやつとかにするしかないですね。
ただ、このキーボードというか、スイッチに起因するものだと思うのですが、カチャカチャ音以外に内部のバネの音のビィーンって感じの音が結構します。私はカチャカチャ音に紛れてて気にならないのですが、気になる人は結構機なるみたいです。
気にして音を聞くとたしかにビィーンという音が紛れているのは気になりますが、気にしなければいいと私は思いました。
採用されている青軸スイッチについて
ちょろっとだけ触れてはいたのですが、「OUTMEU」というメーカーのスイッチを使っているみたいです。
安中華メカニカルキーボードの定番だとか。機能的には問題ありませんが、このメーカーの青軸は65gらしいので、Cherryとかの物に比べると5gほど重いです。
また、キーキャップも互換性がない形のものになっています。専用のキーキャップが必要になりますね。私はキーキャップを変えたりしない派なので気になりませんが、変えたいという方にはあまりおすすめできません。
(追記:2021/9/14)OUTEMUのスイッチの拡大写真を掲載しておきます。
(追記)分解してみた
(追記:2021/9/14)分解してみました。一部のキーの反応がたまに悪いので修理をしてみようとなったので分解してみました。
キーキャップを外して表のねじを外して分解が可能です。裏面にはねじはありません。
分解するとこんな感じでした。
スイッチは「はんだ」で接続されています。内部にはUSBケーブルのコネクタがありますが、これはXU4コネクタです。
これは修理するときの途中の写真ですが、スイッチをLEDは独立しているため、対応するOUTMEUのスイッチなら別の軸などに交換可能です。(追記ここまで)
個人的な感想
重量感があるので、安定してタイピングができるのはいいことです。また、スタンドもあるので角度も付けられますし、滑り止めもゴムのものがついていて、作りは非常にしっかりしているなと思いました。
それ以外に打ちやすさとか評価の基準になると思うのですが、これに関しては私が安いキーボードしかつかっていないのもありますが、今までで一番打ちやすいなと思いました。というか無難な形をしていて、そこそこの押し下げ量だからだと思います。自分に合っているといった感じですね。
また、キーボードの剛性が高すぎると、指が痛くなったりするといいますが、キーボードの剛性に関しては程よく非常にいいバランスだと感じます。
ただ、65gのスイッチであることから、私みたいに文字をいっぱい打つ人にはおすすめできません。私が使っていてシンプルに指が疲れます。打ち続けると小指がたまに痛くなります。おそらくキーボードの剛性ではなく私の指が貧弱なのでしょう。
音に関しては覚悟していたのであまり気になりません。ビィーンって音も気にはなりません。あくまで個人的にはという話ですが。ただお店で聞くのよりは、静かな家で聴く音は外でのそれに比べて大きく感じるとは思いました。
私個人の感想としてはこの値段を考えれば大満足で、5000円しても文句の言えないつくりだと思いました。
まとめ
このお値段で、この耐久性、機能、重量感。圧倒的におすすめです。
まさか記事にしようと思ったとたんAmazonから消えてしまうとは思いませんでしたが。
ただ、たまたまこのレビューに行きついた方は中華メカニカルキーボードも侮れないと思っていただければ幸いです。
類似製品のリンクも置いておきますね。スイッチは同じなので、同じくらいの耐久性は見込めると思います。LEDイルミネーションに関しては申し訳ないですがわかりません。
青軸
青軸(ホワイト)
茶軸
赤軸
黒軸
以上です。お読みいただきありがとうございました。
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