BLUE PROTOCOLのサーバー負荷テストも開催されてまた一層モチベが上がってきたこの時期ですが、ブルプロを楽しむためにはどのレベルのパソコンが必要になりそうなのか考えてみます。というか今使っているパソコンが少々アンバランスなのでそこら辺を含めて快適に動作できそうな環境について考察していきます。あんまり予算度外視でお金で解決しても意味はないと思うので…
加えて、現在インターネットに出ている情報だと少し情報足りてないかなとかプレイが浅そうな人が多いのでそこを補完しつつ、詳細なデータは他のサイトも併せて参照するとよりどれくらいが自分に合っているかや快適化がわかると思います。一応、最低でも50時間はCBTでプレイしたので、そういう人が書いている記事だと思っておいてください。そこそこやりこんだのでライトなユーザーやスクショ勢とは少し違った感想になると思います。
今回は「最高画質」の話ですが、最後の方に私の思う「推奨環境」を考えてみたりもしています。
目次
現在の私のパソコン環境
CBTとサーバ負荷テストに参加した環境は他の記事でも書いていますが、こんな感じです。人によって見るところも違うかと思うので、少し関係なさそうなところも含めて考察していきます。
項目 | 名前 |
CPU | Ryzen 9 3900X 定格 |
GPU(グラボ) | Radeon RX570 8GB |
RAM(メモリ) | DDR4-2133 64GB (16GBx4) |
SSD | シリコンパワーの512GB(Nvme , Gen3x4) |
M/B | X570 taichi |
CPUクーラー | 忍者五 (1200rpmのファンに換装済み) |
モニター | HP 27f(解像度:1920x1080で接続の関係で60fps上限) |
PCケース | Jonsbo U4(シルバー) |
必要そうな情報はこれぐらいですかね。私のパソコンはいわゆる「自作パソコン」なんて言われるものです。わかる方が見ればアンバランスな構成だとかメモリクロック低くない?とか色々思うところがあると思うのですが、必要そうな項目に触れつつ話を進めます。
簡単にどこがアンバランスかというのを触れておくと、CPUやメモリに量に対して、GPU(グラボ)が弱いです。もともとそんな思いゲームをやるつもりがなかったのと、仮想環境をいくつか立てて色々しようと思ったのでこんな構成になっています。
また今回のCBT、サーバー負荷テストは「最高画質」のみでプレイすることを前提としています。理由としてはグラフィックを落とすことはこのゲームの最大の魅力を損なうことになると考えているからです。以上を踏まえていただいたうえで以降を読んでください。
推奨動作環境との比較
運営が公表している情報について確認していきます。運営的にはこれだけあれば「推奨」(何を基準にしているか不明)としている指標ですね。以下プリセット「最高画質」の必要そうな部分を抜粋しています。
推奨 | 私の環境 | 比較 | |
CPU | Core i7-7700 | Ryzen 9 3900X | ◎ |
RAM | 16GB | 64GB | ◎ |
GPU | GTX 1060(6GB) Radeon RX580(8GB) | RX570 8GB | △ |
SSD | 20GB | SSDで空き200GB以上 | ◎ |
やはり気になるのが何を基準にしているかというところですね。最低fpsが30とか何かしら基準があるかと思うのですが、公表されていません。こういうのは細かく公表しないことが多いので仕方ない部分ではあります。
推奨環境と私の環境を照らし合わせると、GPUのスペックが少しだけ及んでいないことがわかります。私の使っているRX570はRX580の一つ下位のグレードにあたる製品でRX570より10%ほど実行スピードは速い製品です。たった10%、されど10%だとは思いますが、仮に50fps出ていたら、推奨環境なら55fpsぐらいでるだろうぐらいの予想ができるので、ある程度どんな環境が良いかは予想がつくと考えられますね。
RAMについてはメモリクロックなどに指定はありませんがCore i7-7700を推奨環境にしているので暗にDDR4メモリが推奨と書いていることになるのは注意しておくべきでしょう。
SSDについてもSATAかNvmeかの指定もないのでそこまで重視しないでいい項目かと思います。専門的にはランダムアクセスがほとんどですから、接続方法でそこまで大きな差が出ないのでしょう。もちろん少しでも早いに越したことはないですが。
CBTとサーバー負荷テストでの動作について
ここからは動作についてです。今回グラフにするデータは全てサーバー負荷テストのものになります。fpsのデータを具体的に取れていたらよかったのですが、なぜかRadeonのログでfpsを残せていなかったので画面に表示しているfpsや体感の話になって申し訳ないのですが、そういった動作面の話をここで説明していきます。他のデータは取れているのでそれは考察していきます。
あらかじめお断りしておくと、他のサイト紹介されている平均fpsはプレイしていてそんなに意味のない数字だと感じました。この理由に関しては後述します。
さてでは具体的な話に入っていきます。
まず初めに計測できたデータをいくつかグラフにします。テストが一時中断されたりしていたのでいつからとっていたか記憶はないのですが、とりあえず開始時点は不明なものの終了まで記録したデータを使います。
はじめにCPU使用率とRAMの使用率をグラフにしたものがこちらです。
みての通りですが、各種使用率は低めに抑えられています。グラフの上界は50%としています。私の環境だと足を引っ張ることはないでしょう。ただ裏側でブラウザを開いていた程度なのですが、瞬間的に30%に到達しています。私のCPUが12コアなので4コアだと全て使い切るぐらいの計算です。
推奨環境がCore i7 7700ですが、Skylake系のコアよりもIPC(クロックあたりの処理力)が高いZen2(私の環境のやつ)世代のCPUでこれなので、推奨環境だとスポット的に厳しい時がでてくると予想されます。オンラインゲームはアップデートを重ねるたびに重くなったりするので、処理力に余裕を持たせた方がいいと思います。これを考えると、最低でも6コアぐらいはあったほうが快適にプレイできるのだと思います。4コアだとバックグラウンドで何かを動かすとそれが一瞬止まってしまう可能性がありそうです。おすすめを具体名でいうならAMDのRyzen 3000シリーズ(Zen2世代)の6コアモデルであれば快適にプレイできるはずです。
徐々にCPU使用率が上がっているところがあるのがわかると思うのですが、逆算した感じだとちょうどレイドをやっているときですね。このことからレイドはCPUリソースを大きく使うコンテンツであることがわかります。まあ大人数のデータを捌く必要があるので当然といえば当然ですね。
次にメモリですが、最高でも13%ほどだったのですが、タスクマネージャーを見た感じ8GBを少しこえるぐらいの量を使っていました。メモリは多ければ多いほど贅沢に使うので16GBとかだともう少し使用率は低いのかもしれませんが、これに関しては推奨環境通り16GBもあれば十分そうですね。
さて、次にVRAMの使用率を見てみます。きれいなゲームになればなるほど使用量は上がる傾向にあります。
こちらは8000MBを縦軸の上限としてとっています。結構VRAMを使っているなというのが正直な感想です。オプションにVARAMの使用を制限する項目があるのも納得できます。最大で5500MB近く使っています。
推奨環境がGTX1060(6GB)かRX580(8GB)でしたがメモリの容量を指定しているのも納得です。1060の3GBモデルや、RX580の4GB仕様のモデルでは全然足りませんね。友人がGTX1650(4GB)を使っていますが、制限しなかったらフリーズしたとも言っていたのでVRAMからあふれるないように設定するなりGPUを使うなりして気を付けたいところですね。
推奨環境のGTX1060 (6GB)はこの使用率からみても今後のことを考えるとVRAMの容量が足りなくなりそうな感じですね。できればVRAMは8GB以上乗っているGPUが望ましいでしょうね。VRAMが8GB以上あるものはRX570を除いて大半は推奨環境のスペックになりそうな気がします。あとはフレームレートも関係してくるのでそちらも考えながらよさげなGPUを考えていきます。
次はfpsについてみていこうと思うのですが、先述の通りなぜかデータとしてとれていなかったので体感と、画面に表示させていたfpsを見ながら考えていきます。ここからはCBTのときのときのものを含みます。特にフィールドはサーバー負荷テストでは行けなかったためですね。また、テスト中は動画で記録していたのですが、基本的にはCPUエンコードでの録画なのでGPUにはあまり負荷をかけていないはずなので、録画なしでプレイしてもあまりフレームレートは変わらないと思います。
では、まずはこちらの画像から。
60.11fpsと上に出ているのですが、フィールド上で何もせずスクショ勢になっている分にはRX570でも快適です。fpsを表示させていた方ならご存じだと思うのですが、ゲーム画面上に出ているfpsカウンタはものすごい速さで変わるタイプなので60fps張り付きですとは言えないのですが、大体55fps前後は出ているので基本的は快適と言っても問題ないでしょう。
次にフィールドやダンジョンでの戦闘時のfpsについてみていきます。こちらの画像をご覧ください。
これは戦闘時でそこそこエフェクトが出ている状態なのですが、これで30.16fpsと表示されています。結構数字が上下して45とか25とかになっているときもあるのですが、体感では平均30fpsぐらいです。
ここで快適な動作について考えたいのですが、RX570は推奨環境に届かないにしても、ほんの10%程度の差しかないはずです。これで30fpsということは推奨環境でもいくら良くても平均40fpsには届かないということになります。推奨環境とは何なのだろうかと考えさせられるのですが、おそらくパーティを組んでの戦いで30fpsが出る環境なのだと思います。
ただ実際にプレイしていて思ったのが、30fpsでもしばしば回避などの動作が遅れるなという感じがしました。もちろん高々数日のプレイで慣れていないというのもあるのでしょうが、それを差し引いてもガチでやりこむなら少し足りないかなという気がしました。
こんな状態なのでRX570よりは2倍近くパワーのあるGPUじゃないと60fpsでプレイというのは厳しいのかなと思いました。このゲームは120fpsまで設定でありましたが、最高画質でそこまで出すのはミドルグレード帯のGPUだとなかなか難しいかなといった感じです。なので60fps出れば動作やアクションには問題ないラインだと考えています。
ちなみに本日レビュー解禁のRX6800 XTはRX5700 XTの2倍近い性能があるので、120fpsが狙えるかもしれませんね。同じくらいの性能があるRTX3080でも狙えそうな気がします。
さて、通常の戦闘はこんな感じですが問題はレイドです。激重でした。こちらをご覧下ださい。
サーバー負荷テスト時のものですが、瞬間的に低いところを切り出したのですが、16.99fpsとなっています。平均だと20fpsぐらいしか出ていなかったように思います。さすがにここまでくると思い通りの操作ができないことが多いです。
(追記:2020/12/4):レイドプレイ時の動画を投稿しました。CBT時のものをアップロードしています。
仮に推奨環境でプレイしてもレイドは正直同じような状態になるはずです。なので、推奨環境のGPUでは絶対に力不足です。これから買い替える、新しく買うという方は推奨環境よりもかなりいいGPUを買わないと快適とはいいがたい状態になると思います。どんなシーンでも快適にプレイしたい方は推奨環境を絶対に鵜呑みにしないように。
こんな状態なので、総合的に考えると新しく買うなら現行のRTX30シリーズかRX6000シリーズを買うのが間違いないかと思います。高いと思われるかもしれませんがテストの現状でこれなのでアップデートを重ねて重くなっていったり、もっと広いマップだと快適にプレイできなくなるのが早いです。グラフィックが売りなので多少重いのは仕方ないですから、ここは快適にプレイするためにどうにか最新世代のGPUを手に入れたいところですね。
さて、最後に街中でのfpsを確認したいと思います。
アステルリーズの船の上で一人踊っているような、オブジェクトも少なく、人も少ないと60fps張り付きぐらいでした。
しかしオブジェクトも多く人も多いところだとこんな感じです。
なんと街中で人が密集していると平均20fpsぐらいしか出ません…。レイドと同じぐらい重いです。スクショ勢の皆さんも重いとなかなかつらい気がします。まさかの街中での記念撮影にもそこそこスペックがないと快適じゃないということですね。ただレイドが快適にできるPCなら問題はないのでやはり、最新世代のGPUのどれかを選びたいですね。
最後に、少しだけ冒頭で触れていた平均fpsがあまり意味がないと書いたのですが、これはアクションゲームだとあるあるなのですが、大体fpsが落ち込む時って派手なエフェクトが出てたりすることが多いんですね。それでそういう時に限って必ず回避行動みたいなアクションをとらないといけないことが多いのですが、いくら平均fpsが良くても最低fpsが低いと一番必要な時に正しい操作ができないからです。ブルプロの場合はレイドがそうなのですが、このタイミングで避けたいというときに避けれないことがほとんどです。
快適そうなラインのまとめ
上で色々見たうえで私の考える「最高画質」での推奨環境はこんな感じです。今後のことを加味しています。
項目 | 名前 |
CPU | Ryzen 5 2600 Core i5 8400 以上 |
GPU | RTX 3070 Radeon RX 6800 以上 |
RAM | 16GB以上 |
SSD | PCIe接続の高速なもの |
これぐらいのスペックがあれば今後、多少アップデートで重くなっていってもしばらくは快適にプレイできると考えています。このゲームは基本無料の割にはGPUパワーを非常に重視すべきゲームですから多少GPUの部分が高いものになってしまうのは「最高画質」で快適にする代償ともいえるかもしれませんね。
まとめ
このゲームを美麗なグラフィックで楽しむべく「最高画質」で快適にプレイするためには相当ハイスペックなPCが必要になりますが、この美麗なグラフィックで快適にゲームができるのは感動ものです。余裕があればぜひハイスペックな環境で楽しでもらいたいです。
ちなみに余談ですが、私はRX6800XTを買おうと思っていますが、また争奪戦になりそうです。
この記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。