前回アウトランク用の内装車輪をくみ上げました。次はクランクの取付とチェーンの取付の話でもと思っていたのですが、そもそも組み付けるときに気を付けないことなどが結構ある気がしたので、今回はその組み付けの話です。必要なものについてはその1にもところどころ書いているので、しっかり読んで自分にとって必要なものを買ってください。
知らなかったりリサーチ不足だと失敗というか、良くない組付けをする可能性があるのでそういった話がメインになるので、重量の話題は今回はありません。
ちなみに、この記事をアウトランク以外でたどり着いた方のために何をするかを説明しておくと、変速のなしのミニベロに内装変速付きの車輪を取り付けるという話です。車輪は別の記事で組んだことを書いていて、それを組み付けるということです。
では、始めます。
目次
- 取付のイメージを確認
- 必要な部品
- 周り止めワッシャーについて
- ベルクランクの取付について
- チェーン引きについて
- シフトワイヤーの長さについて
- ワイヤーの取り回しについて
- 左防水キャップについて
- 実際に組み付けを行う
- まとめ
取り付けのイメージを確認
まずは取付のイメージを確認します。そもそも取付のイメージがわかっていないと、必要な部品が想定できないからです。そもそもママチャリをいじる機会が少ない人の方が多いと思いますしね。
まず、内装変速を使用するために最低限必要な部品は以下のようになっています。車輪は除きます。
- ベルクランク
- プッシュロッド
- シフター
- ワイヤー
基本的な構成部品はこの4点で成り立っています。シフターで操作するとワイヤーが引っ張られ、ベルクランクが動き、プッシュロッドを押す。これによって変速が行われます。部品の写真は重量を量ったときのものですがこんな感じです。
さてこれら部品を組み付けていくわけになるのですが当然ながらシフターはハンドルに取り付けますが、ベルクランクはハブナットを用いて取り付け、プッシュロッドはハブ軸に挿します。さらにはハブの中に変速機構が入っているので、これを正しく組付けなければなりません。
ここで、俗にいうママチャリを改造するのとは色々勝手が違うということが出てくるので、そこらへんの話をここから書いていきます。
必要な部品
さて、先ほど最低限必要な部品の話をしました、内装変速化にあたって追加で必要になるものがいくつかありますので、それを先に紹介します。
上述の4点に加えて、以下の2点が必要になります。4mm段付きワッシャーに関しては、単品販売を探せなかったのでセットを掲載しています。
- 回り止めワッシャー
- 4mm段付きナット
- 内装変速用チェーン引き
ちなみに回り止めワッシャーは機能的な名前になるので、これはやり方をどうするかで用意するものを変えたら良いと思います。この回り止めワッシャーについては後述しますが、以下のどちらかを容易する必要があります。
ちなみに4mm段付きナットや回り止めワッシャーは普通に通販で探せば変えます。チェーン引きも同様です。
またリムブレーキの車体でローラーブレーキを用いない場合には左防水キャップを取り付ける必要があります。これはほかの記事でも何度も必要になると言っているので、簡単に説明だけします。
チェーンラインの調整にロックナットの寸法を少し変えました。必要であれば薄いロックナットとワッシャーを用意する必要がありました。これは、次の実行編その3(執筆中)でチェーンを張るときに出てきます。してもしなくても乗れはするので、今回は部品の紹介はしません。
回り止めワッシャーについて
これは絶対に必要な部品です。絶対に忘れないでいただきたいです。もし忘れると後々悲惨なことになる可能性があります。
この周り止めワッシャーというのが曲者でして、この部品がなくても最初は問題なく動くし、組付けもできてしまうという点にあります。
ここではこの周り止めワッシャーがなぜないといけないのかという役割と、組み付けなかったときの最悪の悲劇の話をします。
まずこの周り止めワッシャーですが、名前の通り周り止めの役割をしています。どこの周り止めかというと、ハブ軸の周り止めをしています。
これをなぜ行う必要があるかというと、内装ハブは仕組み的に軸が供回りしようとする力が強いです。さらにブレーキでねじが逆側に回ろうとする力もかかるんですよね。この関係が色々悪さをしていまして、もししないと、車輪を止めるナットではなく、ハブ軸をハブ本体と固定している内側のハブナットも緩んでしまう場合があります。
これが最後に何を生むかというと、ハブナットが緩むとガタが出るだけでなく、締めこむことも可能になってしまいます。その結果、内装ハブの左側にあるリテーナーを締め付けて破壊します。さらには車輪は回らなくなるわ、ベアリング球が破損するとさらにガタまで出ます。地獄です。
これを防止するための部品が周り止めワッシャーなのです。
この黒い部品が周り止めワッシャーです。これは上述のような理由もあって内装変速がついている自転車には必ずついています。
ですが、いざアウトランクに組みけてみたらわかるのですが、スタンドに干渉して取り付けられません。
これがなぜかという話なのですが、そもそもの話、内装変速を取り付ける自転車の場合は、スタンドが前後に動かしやすいように正爪エンドの一部が見えるような切り抜きの部分があるので、この部分に周り止めワッシャーを嵌め込んでいるわけです。
ですが、アウトランクのスタンドを見てみてください。重量を量ったときの写真で申し訳ないのですが、穴の形状はわかると思います。
見ての通りですが、取り付けの部分がただの丸い穴にしかなっておらず。周り止めワッシャーが取付不可能となっています。横のくぼみに入りそうだと思うかもしれませんが、そんなことありません。
なので、この必須の回り止めワッシャーが取り付けられず、組付けの最初から問題が発生してしまったわけです。
で、ここで考えられるのが4つの選択肢です。
- スタンドを外して回り止めワッシャーを取り付ける
- スタンドを変える
- スタンドを加工する
- 別の回り止めワッシャーになるものを探す
まず一つ目のスタンドを外すはこのアウトランクに限って言うのであれば、個人的にはなしです。というのも、アウトランクは持ち運びのしやすさを売りにしてますから、自立しないっていうのは相当利便性を損ねるのでなし。
二つ目のスタンドを変えるですが、これもおそらくダメです。私が海外通販とかも含めて探してみた感じだとほぼ同じ形状のものしかなく、回り止めワッシャーが取り付けられるような形状ではありませんでした。
三つ目のスタンドを加工する。これが当初は一番現実的かなと思っていたのですが、気になるのが、結構削らないといけないという点で強度が気になっていました。それ以外にも、スタンドが回らないように正爪エンドに合わせてプレス加工がされているのを無暗に削ったりしてしまうと、スタンドが回るようになってしまうのではないかという不安。正直この方法しかないかなと思っていました。
四つ目の別の周り止めワッシャーになるものを探す。ですが、自転車の周り止めワッシャーなんて完全に専用品ですから、これに合うものなんてないと思わざるを得ません。最悪ないなら金属加工で作り出すという方法もなくはないのですが、これは一気に誰もできない改造に近づいてしまうので、あまり現実的じゃないなと思っていました。
そんなこんなでどうしたものかと考え込んでいたのですが、色々自転車用のワッシャーなどを色々見ていると目に留まったものがありました。それが前輪用の脱輪防止用のワッシャーです。ママチャリによくついているやつです。ですが、私の目に留まったのは理由がありまして、それが、周り止めの加工がなされているものだったのです。
私が普段触るのは全部が円形のやつなんですよ。
普通に考えれば前輪用に周り止めの加工なんて不要ですから当然なのですが、そもそもこんな製品があるということを知りませんでした。なぜこのような形状のものがあるか私は知りませんが、ハブ軸に取り付けるもので回り止め機能があるというだけで十分目に留まったわけです。
そし、これをハブ軸に挿すとピッタリとはまります。これをどう取り付けるか、はたまた加工するかなんて考えながら、ひとまず奥まで差し込んでみとなんと驚くほどぴったりでした。無加工だと少しフレームにあたりますが、問題ない程度です。私は削ろうかと思ったのですが、結構硬い素材で削るのに時間がかかりそうだったので、ハンマーで叩いて適度に曲げました。
スタンドにピッタリ引っかかるように回り止めとしての機能を果たしてくれる状態になっています。後はこれが強度不足ではないかを見ていくしかありませんが、見た感じの問題はなさそうです。何か問題があれば追記修正します。
というわけで、どの方法を選んで回り止めワッシャーを取り付けるかはお任せしますが、個人的には前輪用のワッシャーを使うのが気楽でよいのではないかと思いました。
気を付けたいのが、回り止め加工のされている金具を用意するということです。多くの場合はこの機能を必要としないので、穴の部分がただの円である可能性が高いので、現物や写真なりを確認して購入するのをお勧めします。
それ以外にもものによっては穴の大きさが違ったりもします。
明らかに左の穴の方が大きいのがわかると思います。小判上になっているからといって、必ずしもピッタリと限らないのが難しいところです。本来この部分には精度は必要ないので、仕方のないことです。
Amazonで探してみたところ、使えそうなのはこの1個だけでした。しかもばら売りじゃないので、他の部品も一緒に買う必要があります。
正直これがつかえるかも怪しいので、買われる方は自己責任でお願いします。見た感じは大丈夫そうですが、BC 5/16と書いてあるので、もしかしたら9mmシャフト専用で10mmシャフトには使えないかもしれません。使えたらコメントなんかでお知らせしていただけると管理人一同が喜びます。
余談ですが、BC規格については別の記事で書きました。今回、ロックナットの寸法を変えましたなんてことを書いているわけですが、これが色々探し回る羽目になった理由だからですね。気になる方は読んでみてください。
ベルクランクの取付について
ベルクランクの取り付けを行いますが、よくある両足スタンドの一般車だと、内側から順番に以下のような手順で取付を行っています。
- チェーン引き
- フレーム
- スタンド
- ベルクランク
- 泥除け
- キャリア
- ワッシャー
- ナット
ですが、アウトランクの場合は片足スタンドになるのでスタンドを挟むことができません。
では、スタンドを抜いてあとは手順通りに組み立てて大丈夫なのかというと、そういうわけではないのは直感的には明らかです。これはベルクランクの動作を知っていればわかっていただけるかと。
よく思い出してみると、片足スタンドの内装ハブ付自転車の場合は何かスペーサーが入っていることを思い出します。ただの菊座金のようなただのワッシャーのようなものではなく、少し特殊なものでした。
その名前がわからずマニュアルを見て部品の名称を探しました。それが「4mm段付きワッシャー」というものでした。
マニュアルには具体的にこれがどんな場合に取り付けなければならないのかが書いてありました。文字にすると、ロックナットからベルクランクのまでの距離が5.5mm以下の場合は4mm段付きワッシャーを入れる、スタンドがあるか5.5~10.5mmの場合は何も挟まないで取付という感じみたいです。それよりも長ければ軸長が長いのを使えと書いてありました。
アウトランクの場合はおそらくなくても問題なく使えるだけの厚みがありそうなのですが、何も挟まずに実際に取り付けるとこんな感じになってしまいます。
なしで取り付けると、このようにベルクランクがべったりとフレームについてしまうので、個人的に気持ち悪さみたいなものを感じました。なので、4mm段付きワッシャーを挟んで取付を行うことにしました。実際に4mm段付きワッシャーを取り付けるとこんな感じになります。
このように隙間が空きます。ですが最初のようにベルクランクがべったりよりは気持ち悪くないのでこれで組み付けを行います。後で実際に組付けたときの話は書くのですが、この4mm段付きワッシャーを入れることで正しく動作することを確認しています。おそらくですが、段付きワッシャーはあってもなくても問題なく動作すると思います。プッシュロッドを動かした感じだと大丈夫そうですが、実際にはやっていません。
なので、私個人としては気持ち悪さを排除できますし、問題なく動作するのを確認しているので、4mm段付きワッシャーを用意して取り付けるのがおすすめです。
ちなみに、この後紹介するロックナットを薄くしてチェーンラインを合わせに行く場合はこの段付きワッシャーが必須です。
チェーン引きについて
アウトランクにはチェーン引きがついていますが、内装ハブを付けるならチェーン引きも変更しなければなりません。内装3段用のものがあります。穴の部分が小判状になっていて、周り止めができるようになっています。
内装ハブを使うなら回り止めをしなければならないというのもあるのですが、SG-3R40やSG-3R42はチェーン引きを取り付ける位置が太くなっているので、アウトランク標準のチェーン引きでは使えません。
なので内装3段用のチェーン引きを用意しましょう。また、今回用意するチェーン引きは一つでもよいです。私の場合なのですが、チェーンの張りを丁度良くなるようにチェーン引きを調整すると、片足スタンドが干渉します。なので一つでも問題はありません。14Tのコグとか使うと、両方にチェーン引きを取り付けても問題なさそうな気はしますが、確認はしていないので不明です。
ちなみに、自転車屋で売っていそうで中々これ単品で売っているということも珍しかったりするので、通販で購入がおすすめです。自転車屋だと10個の袋入りとかの場合もあったりします。
1個でこの値段です。一つでも大丈夫だと思うのですが、スタンド改造するとか、不安だって方は2個買っても良いと思います。
シフトワイヤーの長さについて
シフトワイヤーがもとからついている車体であれば長さもわかりやすいのですが、元からついていていないものは色々試してみるしかありません。
ベルクランク方式の内装変速機というのは、シフトワイヤーの長さが決まっていて、かつ普通のシフトワイヤーが使えません。両側にタイコがあるからですね(両エンドワイヤーとか言います)。なので、ある程度あたりをつける必要があります。
一般論でいうと、いわゆるママチャリには1650mmか1600mmか1560mmあたりがついている場合が多いです。
なので私は当初はアウトランクはフレームも小さいし短いのにしておくかということで1480mmのものを使ったのですが短かったです。
そのあと色々やってみた感じだと、私の取り回しの仕方だと1650mmが丁度良い長さでした。取り回しである程度長さは変わると思うのですが、私は長い取り回しになっているはずなので、悩むのであれば、ひとまず1650mmのものをおすすめします。多少長くてもハンドル部分が折り畳みなので違和感も少ないかと思います。
違う風に取りまわしたい人はこの長さを基準に長くしたり短くするのがおすすめです。
ワイヤーの取り回しについて
シフトワイヤーを追加するような形になるわけですが、アウトランクには元々変速がないため、シフトワイヤーを通すためのガイドやアウター受けなどがありません。
なのでこれをどうするかが一番悩ましいところなのですが、これは一番シンプルな方法で解決を図ります。
ブレーキ用のガイドはあり、そこにリアブレーキ用のアウターワイヤーが通っているのでそれに結束バンドを用いて固定してしまいます。
あとはベルクランクにつながる経路をどうするかですが、Vブレーキの台座近辺に結束バンドで固定してしまえば大丈夫そうなのでその方針で組付けを行います。正直不細工でも、アウターワイヤーがタイヤに干渉さえしなければなんでもよいという感じはあります。
まずは普通に通してシートチューブまで持ってきます。
この状態だと車体左側にワイヤーがあるので次は右側に持っていきます。シートチューブ部分の補強を利用します。そして、ブリッジの上を通します。
外装変速のように見えるようにしたいという理由だけでベルクランクを後ろ向きに取り付けているので、それに合わせてワイヤーを取りまわしました。
しれっと車輪がついていますが、細かい取り付け手順は後述です。とりあえず、私はこのようにしてワイヤーを取りまわしました。写真にあるように、しれっと金具を取り付けているのですが、これは既製品を組み合わせて用意しました。
これは、一般車の泥除けステーを固定する部品を流用しています。こういう小物は通販では購入しにくかったりするのですが、Amazonでは販売されていました。
こういう金具にワッシャーとかを挟んで調節して金具を作りました。一つのねじはワイヤーの固定用ぐらいの気分の物なのですが、もう一方はフレームに取り付けなければなりません。
アウトランクには本来は泥除け用なのか、キャリア用なのかは不明ですが、ダボ穴が一つ空いているのでその穴に取り付けます。ですが、泥除けステーの金具はねじ穴が小さく、アウトランクのねじ穴のサイズと合わないので裏側で写真のようにナット止めしています。
なので、ねじは合った金具を作るため、いくつか必要になると思います。不安であればねじセットを用意するなり、一度部品を用意してから必要そうなパーツを見繕ったら良いかもしれません。泥除けステーの金具もものによってサイズがまちまちなので、確実にこれが合いますよとは言えなかったりします。
左防水キャップについて
左防水キャップユニットを取り付ける意味ですが、これは取り付けないと左側のベアリングがむき出しになり、非常に防水性や防塵性能が落ちてしまうからです。
この部分は本来ローラーブレーキが取り付けられるはずの場所なので、使わない場合はキャップをする必要があり、それが左防水キャップです。
アウトランクはVブレーキの車体なのでこれが必要です。細かい話は以下のページで書いているのでそちらをご覧ください。
私の買ったのはSG-8R20用の少し古いものなので、類似品を掲載しておきます。規格自体は一緒なので、多少差異はあれど取付可能だと思います。プラスチックなので、最悪干渉しても削って何とかできると思います。
それ以外にも、私はチェーンラインを合わせる関係で、左防水キャップを固定するナットとの間にスペーサーを入れています。
このスペーサーというのも中々単品での購入というのが難しく、買うなら後輪ハブナットとのセットという場合が殆どだと思います。
単品販売されていれば楽なんですが、私は見つけられませんでした。
実際に組み付けを行う
※この項はチェーンラインを調整しない状態での組付けになるので、私のように細かくチェーンラインを調整したいという方は、この状態で組み付けないでください。次の実行編その3(執筆中)にチェーンラインの話を書くので、そこで必要な部品や操作を確認してください。
さて、実際に組付けを行います。
まず左防水キャップを取り付けておきます。
ですが、後々組付けてわかることとしてはチェーン引きが左側が取り付けられない場合があります。なので、これは後々どうなるかでこの左防水キャップの組付けが変わります。もし、左側にチェーン引きを取り付けないのなら、ワッシャーを追加する必要があります。
私の場合はそうでした。リアエンド幅がチェーン引きありきで設計されているのですが、私の個体はそれよりもエンド幅が微妙に広く、125.5mmぐらいありました。その状態で組付けると、微妙に隙間が空いていることがありました。なので、左側にチェーン引きを入れない場合はローラーブレーキを取り付けるナットの下にチェーン引きの分のワッシャーをかませておくのがおすすめです。
次に内装用のチェーン引きを右に取り付けます。このとき切り込みをハブと合わせて取り付けます。
チェーン引きを限界まで伸ばして、その状態でとりあえず車輪をはめます。この状態でチェーンを取り付けます。この時点で張りすぎず1リンク分くらい余裕を持たせておき、これをチェーン引きで調整します。あとはその状態で以下の順番にナットなどを取り付けます。
- 4mm段付きワッシャー
- ベルクランク
- 菊座金
- ナット
いったんこの状態で締めこまないでおいておきます。ちなみに、ベルクランクは進行方向か、その逆向きにしか取り付けられませんが、基本的には進行方向側にむけるのがワイヤーの取り回し的に良いです。
ですが、私は外装変速っぽく見せたいというわけのわからない理由で進行方向と逆向きに取り付けています。
次に左側を以下の順番で取り付けます。
- スタンド
- 周り止めワッシャーになるもの
- 菊座金
- ナット
この状態から締め込みを行いますが、左側にチェーン引きがないので、右のチェーン引きに合うような位置で左側のナットをある程度締めます。次に右側を締めてみて問題なさそうであれば両方ともしっかり締めこんで車輪の取り付けは完了です。とはいえ、後でチェーンを取り付けて調整する必要があるので、ひとまず固定ができるかを確認する感じになります。
この状態でシフトワイヤーなどを通していきます。シフター自体はグリップシフトでもピアノタッチレバーでも好きなものを選べば良いです。
私はピアノタッチレバーを逆向きに取り付けしましたが、これだとワイヤーの取り回しがすこしきつくなるので、よく考えて取付を行うことをお勧めします。後はワイヤーの取り回しについてにあるように、ワイヤーを取りまわして取り付けたら車輪自体の組付けは終わりです。あとはチェーンを張って調整したら走れるようになるのですが、これも一筋縄でいかなかったので別の記事で書きます。ハンドルしれっとカーボンにも変わっていますが、この交換についても別途記事にする予定です。
ひとまず、車輪が問題なく取り付けられて、ワイヤーを問題なく通せることを確認するところまでにしておきます。
まとめ
車輪を取り付けるだけでも考えることが多く一苦労でした。周り止めのことや防水キャップのことを知らないと、最初は乗れるけど乗っていたらすぐ壊れたなんてことになりかねないので、よく検討しておく必要がありました。
この記事では、そういった注意事項を重点的に書き残しておきましたので、魔改造を考える方の手助けになれば幸いです。
次の記事は実行編その3(執筆中)ということで、クランクの交換とチェーンを張って実走できる状態にまで持っていく話になります。
以上です。お読みいただきありがとうございました。