【2021年版】4年近く前のグラボRX570 8GBでNicehash MInerを使ってマイニングをしてみたときの収益の話。中古グラボがなくなるのも納得だわ…

空前のマイニングブームの再燃によってPCパーツショップの棚からグラボが消えるという状態なわけですが、私も流行に便乗してマイニングをしてみました。

結果から言うと、通りでグラボが品薄になるわけだと思いましたね。今回は4年近く前の型落ちグラボRX570を用意してマイニングの検証を行っていきたいと思います。

どおりで最近になって新品だけでなく中古のグラボがなくなっているわけですね‥‥

目次

筆者の環境

さて、はじめに今回検証で使用する機材を紹介していきます。基本的には型落ちのグラボRX570を話の軸とします。CPUでマイニングしたところで利益の足しにするのはなかなか厳しいものがあるので…

  • OS: Windows 10 Pro 2004
  • CPU: Ryzen 3 2200G
  • M/B: MSI B450I Gaming Plus AC
  • RAM: DDR4 3200 8*2GB
  • GPU: ASRock RX570 Phantom Gaming M1 (8GB) x2枚
  • CASE: RAIJINTEK METIS PLUS
  • DRIVER: Radeon Software Crimson ReLive Edition Beta for Blockchain Compute 

今回はマイニングリグを作って検証というわけではないのでごくごく普通のITXケースを使います。ですが、ITXのケースにグラボ2枚刺しというなかなか無駄なことをやっています。これについては以下の記事でやっているので興味がある人は是非。

METIS PLUSに2枚積みとかいう需要があるのかないのか…

今回はOSはWindows 10を使用します。なのでLinuxなどで難しいお話があるわけではありません。

また、マイニングは電気代や熱との戦いなのでRX570を低電圧化してメモリクロックを上げてマイニングのハッシュレートの向上をさせています。RX570の低電圧化については以下の記事でまとめています。

RX570を低電圧化してみる記事

この記事に乗せているのよりもさらに下げて今回は運用しています。熱と電気代を減らすためですね。

今回の設定は以下のようにしています。

コアの設定
メモリの設定

今回はこんな設定を使っています。もっと下げようと思えば下げれるかもしれませんが、ある程度マージンを取って運用したいのでこれぐらいにしています。

使うソフト

今回はいわゆる特定のマイニングツール(Claymoreなど)ではなくNicehash Minerというソフトを使います。

ご存じの方もいるかと思いますが簡単に説明しておくと、最も収益性の高い仮想通貨を自動で識別して自動でマイニングしてくれるソフトのことです。

一般的に、特定の仮想通貨のマイニングをしていると価値が下がったり、ASICに代表されるような高性能マシンの参入などによって収益性が大きく変化してしまい、その結果収益が最大化できなかったりするわけです。それをNIcehash Minerは自動で認識してくれ一番効率のいいい通貨をマイニングしてくれる便利なツールです。

この記事では説明を省きますが、使い方や登録もさほど難しくありません。簡単な英語が読めれば登録できるはずです。読めなくても説明記事などを他のサイトで山ほどあるのでそちらを見てもらえたらいいかと思います。

注意したほうがいいこと

今回の環境で気を付けたほうがいいことあるとしたらグラボ(GPU)についてです。

今回はRX570 8GBを使用していますが、RX570 4GBを使用すると効率が大幅に低下します

というのも最近の収益性の高いのはethashを採用するものでdaggerhashimotoなどですが、これがVRAMを4GB以上必要とします。その結果4GBからあふれたデータはメインメモリに格納しなければならないので速度が大幅に低下します。

なので購入などを考えている場合は4GBの方は買わないようにしましょう。なぜか品薄のあおりを受けて同じぐらい4GBモデルも中古市場にて値上がりしているので注意ですね。

また今回の検証は2月の中旬過ぎに取ったデータで一刻一刻とこの収益性というのは変化します。なので今から始めてもこの通りなるとは限りません。

Nicehash Minerを実際に使ってみる

あとは実際に使ってみることにします。インストールさえ正常にできればボタン一つでマイニングを始められます。

そして実際に動かしてみたときのNIcehashの画面はこちらです。

NIcehashの画面

次にマイニングをしているソフトの画面です。

1枚あたり大体28.8MH/sぐらい

そのときのRadeon Softwareからい読み取れる情報は以下です。

Radeon Softwareの画面

このような結果になりました。

このことからまず当時の暫定の収益は1か月で画像の通りなのですが、電気代はいくらぐらいかというと120Wをもとに大雑把に計算すると5200円ほどになります。

差し引きしてもかなりの黒字です。

また、ハッシュレートは私の設定で1枚当たりおおよそ28.8MH/sになっていますがこれが高いか低いかでいうなら現行モデルGTX1660 Superより少し下です。本気を出せばこれと同じハッシュレートは目指せるので4年近く前のグラボがこれだけのハッシュレートを出せるのであれば十分です。

それでいてこれだけ利益が出るならそりゃ中古市場からもグラボが消えるわけですよね…納得しました。

3年前のマイニングバブル当時、Radeonが売れまくった理由がこれですね。値段とグレードの割にハッシュレートが高かったから人気だったわけです。それが今になって再度値上がりしている姿を見ると心境としては複雑なものがあります。バブル崩壊後には1万円ぐらいで入手できた品ですからねぇ…

マイニングはおすすめできる?

日々変動するものなので一概におすすめできるものではないのですが、例えば余分なPCがあるとか、マイニングに向いてるグラボを持っているというならおすすめできそうですね。

ただ今のご時世だと古いグラボがヤフオクなどで高く売れるので、普通に売ったほうがいいのではないかとは思います。

私が1万円ほどで買ったRX570が3万円で売れますからね…もし手放そうと思っているグラボがあるなら今がおすすめではあります。マイニングで使えないようなグラボも品薄の影響を受けて高く売れるようになっていますので。

新規にグラボを勝手というなら今からだと微妙な気がします。品薄の影響で値上がりもしていますし、仮に入手できたとしても元の値段をペイできるほど相場が安定しているとは限りませんし、電気代で使うだけマイナスっていう展開だって十分にあり得ます。

なので新規で機材を買っての参入は今からはおすすめしませんね。これだけ書いてあることを読んでもまだ勝機があると思うのであればやってみればいいとは思いますが…

まとめ

古いグラボでも桃によっては大きな黒字になります。だからグラボが市場から消え去っているわけですね。

だた新規参入は考えもので、今手持ちで使っていないものがあるというのであればいいかもしれませんが、新規購入での参入は個人的にはおすすめしませんね。

この記事を読んで鵜呑みにせずグラボを相場を調べるなりもっと見識を広めたうえでマイニングに参入するかどうかを考えるのはおすすめします。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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カテゴリー: PC関連

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