タイトルの通りですが、半導体の世界的需要増やマイニングによる品薄で入手困難な状況が続くRX6800 XT搭載の玄人志向扱いのグラボRD-RX6800XT-E16GB/TPを入手することができたのでレビューをしていきます。
RX6800XT のベンチマークなどの性能などについては出尽くしていと思うので、今回はベンチマークなどをする予定はありません。外観や気づいたこと、クロックなどのレビューです。
目次
Amazonで購入しました
在庫とかにも関係ありそうなのでこの話を載せておこうと思います。
そもそもこのグラボを買おうと思った理由が、RX6800 XT搭載のグラボを欲しいと思ったのが始まりで、当初はおそらく一番小型で安いであろうリファレンスデザインのものが欲しかったのですが、通販で買える分のRX6800 XTは基本的にオリファンモデルしかなく、唯一あったリファレンスのはBIOSTARの少し割高なもので9万6千円ほどのものでした。
そしてオリファンのほとんどが10万円を超えてくる中でこの今回レビューする「RD-RX6800XT-E16GB/TP」はオリファンでありながらBIOSTARのリファレンスより千円ほど高いだけで、長さも314mmとケースに入るか入らないかという絶妙なサイズなので買ってみることにしました。
なぜか記事を書いている段階で型番を入れて検索してもAmazonの検索でうまく引っ掛けるのが難しかったのでAamzonのリンクを置いておきます。
1月中旬ぐらいにAmazonに1~2か月後発送で出ていたので、品薄も考慮すると4月までに届けばいいなぁぐらいの気持ちで注文を一度かけました。
最初は納期未定ということで気長に待つつもりだったのですが、その次の日に当然納期お知らせがが注文日の2日後になっていました。はやい!うれしい!と思ったのですが、この最初に予約を入れたときの価格は9万8千円ほどだったのですが、なんとなく今の納期が気になって商品ページを開くとなんと9万3千円弱になっているではありませんか。
さすがに5000円以上価格が違うのは嫌だなということで4月ぐらいまで待つ気持ちでいたのですぐに手に入るのは嬉しかったのですが、あきらめて一度キャンセルしてもう一度注文しなおすことに。
この時は納期未定だったと思います。さすがにこの価格で出ていたら人気だよなぁなんて思いながら、ゆっくり待とうと決めたのですが1月の終わりになんと明日届くぞという連絡が。
皆さんが同じようにこの5000円差が許せなかったのかどうかはわかりませんが、キャンセルが続出したのか、最終的には2月の頭という入手がかなり早くなりました。
これで思ったのが、RX6800 XT搭載のグラボは品薄が続いていますが、最近になってそこそこ数が入るようになってきたのかなと思いました。今後は入手の難易度が下がっていくかもしれませんね。マイニング需要で品薄な面もありますが、今のところはRX6800 XTは全然マイニングに向いていないので需要が一気に伸びるということはあまりなさそうですね。
雑ですがフォトレビュー
今回はこんなレビューを書いていますが、ただの弱小個人ブログなのでレビュー環境が整っているわけでもないので影が入っている雑なフォトレビューです。
ていうかグラボの箱が大きくてきれいに撮れる場所が影が入っちゃうんです…なのできれいな写真を見たい方は他のサイトでどうぞ。
まずは外箱の外観からです。
簡素なパッケージですが必要なことは大体表に書いています。長さ以外のスペックは大体書いてくれているので比較検討もしやすく店頭に置くにはいいパッケージですね。2.5Slot占有なのも右下に小さく書いてくれています。動作クロックについてはあとでRadeon Softwareから読み取ったのを後ろにのせておきます。
あとはここ1年ぐらいの話ですが、外箱の正面に書いているように玄人志向にもついにサポートがついたのでお勧めしやすくなりました。それでいて性能もよく、安いので特にこだわりがなければ玄人志向がおすすめです。
こんな表は簡素なパッケージですがちょこちょこおしゃれな感じの場所もあります。
箱の角に「R」のマーク。だからなんだって感じですが、玄人志向なのにパッケージのデザインも少し考えているのがなんかいいなと思いました。
箱の横は「赤色のRadeon」らしくぱっと見でわかるデザインです。リファレンスもこんな感じの箱で売っているイメージがあります。
裏面には表面の補足説明が書いてあるのと、巨大な購入証明書貼り付け欄があります。
外箱はこれぐらいにして中の箱を出します。しかし、中箱は極めて簡素でした。
中箱の外観は真っ黒です。見た感じは靴の箱みたいなイメージですね。開けるとこんな感じでした。
箱を開けるとグラボの前に「玄人志向 グラフィックボード解説書」なるものと、「グラフィックボード 取り付け手順書」というものが入っていました。自作PCをするひとにはおなじみのことしか書いていませんが、初心者の方もこれを読めば取り付けはできるようになっています。
さて、この書類をどかすといよいよグラボの登場です。
パッケージングはいつも通りです。静電気防止用の袋に入っていて周りをクッションでがっつり覆って固定されています。
袋から出すとこんな感じです。公式サイトに載っている通りですが、イマドキのグラボとは思えないほどシンプルです。ファンの中心のとこになんかのステッカーがはってあったり周りを覆っている部分に色々書いてあったりするのが最近グラボ事情ですが、ここらへんを省くことでコストを下げているのでしょう。
ここから読み取れることはたくさんあります。まずバックプレートには「RED DRAGON」とあるのでPowercolorのOEM品であることがわかります。実際に以下のPowercolorのサイトにほぼ同じ製品があります。「AXRX 6800XT 16GBD6-3DHR/OC」という製品です。
https://www.powercolor.com/jp/product?id=1606116634
こちらはファンの中心にロゴシールが貼られていて差別化されていますね。ちなみにそれ以外の動作周波数やセミファンレス仕様なども全く一緒みたいです。あくまで製品スペックを見る限りではありますが。
それ以外で、PowerColorのサイトと見比べて気になったことはグラボのが長さですね。PowerColorの方は「310mm」と表記していますが、玄人志向のサイトでは「314mm」としています。また他の通販サイトなどでも310mmと書いていたり314mmと書いていてはっきりしませんでした。計測しようか悩んだのですが正確に測れる気がしなかったので測っていません。320mmぐらいあると思ったほうがいいかもしれません。PowerColorでは全体の寸法は「310(L)mm x135(W)mm x54(H)mm」とされているので参考までに残しておきます。
それ以外に物理スイッチが2か所あることも裏面のバックプレートにかいてあります。まず「LED Switch」と書いている部分はLEDのON/OFFを切り替えられます。RGBというわけでもないので光るか光らないかを選択できます。ファンに余計なデザインがないのもあってシンプルなのが好みのユーザーにはいいんじゃないでしょうか。ちなみに私はOFFにして光らせないで運用しています。
もう一つは「BIOS OC/Silent」です。OC「オーバークック」モードかサイレントモードのどちらかを選べます。BIOSが二つ書き込まれているということでもあるのでいざ何かあったときにGPUのBIOSが片方吹き飛んでも安心です。
端子はDP1.4aが3つ、HDMI 2.1が一つです。4Kゲーミングを謳う製品なだけあって子の端子類は最新のものがつまれていますね。私個人としてはこんなにDPを使うことはないので、リファレンスデザインと同じようにType-Cが一つぐらいあってもいいんじゃないかなぁなんて思いました。
そして写真では少しわかりにくい角度の撮影になってい閉まっていますが2.5スロット占有です。
Radeonと書いているシンプルな方はかっこよく個人的に好きな感じです。それ以外に「RED DRAGON」と竜のロゴの部分とその周りのラインは赤色に光ります。先ほどの裏面で確認できた「LED Switch」でこの赤色に光るか光らないかを決められます。OFFで運用しているので気づいていないだけかもしれませんがここ以外は光らないはずです。スイッチをOFFにしたら1か所も光ってないです。
また補助電源に関しては「8pin x2」です。私はケースの対応グラボの長さがギリギリだったので気になったことを載せておきますが、補助電源の位置はグラボの上側(PCIブラケットのねじ止めする方が上側として)なのでグラボの長さがが長くなることはありません。まれにグラボの長さが長くなる方向に補助電源コネクタがある場合もあるのでぎりぎりの長さになりそうなときは要確認です。
何も書くことはないですが一応ブラケットがない方の側面の写真を上げておきます。
デフォルトの設定
Radeon Softwareより情報を読み取りました。Polaris(RX4xxやRX5xx系)と少しだけ設定項目が変わっています。
Polarisの時はこんな感じの各ステートごとに電圧や周波数を決めるという感じになっていました。
しかしRDNA2を採用した近世代では少し設定画面が変わっていました。Radeon Softwareのバージョン自体は同じです。こんな感じになっています。
最小周波数が「500MHz」、最大周波数が「2389MHz」、最大電圧が「1150mV」になっています。それ以外にPolarisではメモリの電圧も管理できたのですが、「Infinity Cache」の影響かメモリは周波数とタイミングが弄れるのみとなっています。
それ以外にファンコントロールはゼロRPM、つまり回転しないセミファンレスの状態も設定されています。
「電源チューニング」の項目は特にいじられていませんが、消費電力を調整したいというときには便利そうな項目です。
それ以外にRadeon Softwareではこんな感じの項目がありました。
動作周波数をみるときは「手動」の部分から確認したのですが、「自動」で色々な設定ができるようになっているみたいです。Radeonマニアでは有名な低電圧化も自動でやってくれる設定もあるみたいです。今回もRadeonは電圧を盛りすぎだと信じて今度低電圧化してみたいところです。
それ以外に「プリセット」という項目では、「クワイエット」、「バランス」、「レイジ」が選択可能でした。レイジはプレゼンのときに言ってた「Rage Mode」のことでしょう。試してはいませんが。
感想
私はこれを結局9万3千円ほどのときに購入ができましたが、結論からいうなら非常に満足です。他のベンチマークなどがのっているサイトを見てもらえばわかると思いますがこの値段でRTX3080に並ぶ性能があり、これと言って使っていて不具合も今のところないので満足です。
しかもオリファンでこの値段でよく冷えるし、セミファンレスでいいこと尽くめです。私個人としてはブランドとかこだわりはないですし、キラキラ光ってほしいわけでもないので非常に満足しています。
それでいて他よりもかなり安価に、そしてPoweColorのOEMなので品質にも問題はないでしょう。これでしばらくゲームで使う分には困らなそうです。
まとめ
お買い得ながら間違いない性能と品質の製品という感じです。
しかもオリファンのOC仕様なので性能もリファレンスデザインのものよりも高いのでもし安く手に入る機会があるならイチオシですよ。極端に大きすぎないのもよかったです。
といいながら私はMAX310mmまでしか詰めない「Jonsbo U4」を使っていてこれを無理やり押し込めましたwまたこの話は別の記事にしたいと思っています。また記事ができあがり次第追記します。